未来クライム第4期 ベーシックコース 第三回講習

「平面」から「立体」へ ─ AIで3Dゲームづくりに挑戦した2時間

2026年9月13日(日)、美唄市民会館にて、未来クライム第4期ベーシックコースの第3回講習を開催しました。この日のテーマは、「生成AIで3Dゲームを作ろう ─ 画像生成 & 3Dゲーム制作」です。

この日は14歳から69歳までの計7名のみなさまにご参加いただきました。そのうち、6名が前回までにご参加いただいた経験者のみなさんで、「またAIを使ってみたい」と足を運んでくださり、とても嬉しい一日となりました。

今回もプログラミングの知識は一切必要ありません。前半はAIに絵を描いてもらう画像生成を体験し、後半はGeminiの「Canvas(キャンバス)」で、いよいよ 3Dで動くゲームに挑戦します。前回は平面のゲームを作った方がほとんどでしたので、今回は「立体も作れる」という一歩先の世界をお届けした一日を振り返ります。


まずはウォーミングアップ ─ 同じ言葉でも、同じ絵にならない

この日の肩慣らしは、AIに絵を描いてもらう「画像生成」の体験です。使うのは、Geminiの中にある画像生成機能「nanobanana(ナノバナナ)」。まずは全員で、そろって「かわいい犬」とだけ打ってみます。

ここで、みなさんに隣の方の画面をのぞいてもらいました。同じ「かわいい犬」とお願いしたはずなのに、出てきた犬は全員ちがう ─ 会場から「私のと違う」という声が上がります。AIは打つたびに毎回ちがう絵を作るので、まったく同じものは二度と出てきません。この「AIらしさ」を、説明より先に自分の目で確かめていただきました。

続いては、その犬に「おすわりさせて」「ジャンプさせて」と、自分の言葉でポーズをつける時間です。AIは新しく作るだけでなく、「こう変えて」と伝えれば直してくれること。うまく出すコツは「細かく書く」「お願いの形で書く」「うまくいかなければ少しずつ直す」の3つであること。この感覚を、後半のゲームづくりの前にたっぷり味わっていただきました。


そもそもAIって? ─ なぜ毎回ちがう絵になるのか


絵づくりで生まれた「なぜ?」を、そのまま座学につなげました。AIとは、ふだん人間が頭を使って行う判断を、コンピューターが代わりに行う仕組みのこと。スマートフォンの顔認証、YouTubeやTikTokのおすすめ、写真アプリの自動整理など、身のまわりにはすでにたくさんのAIがあります。その中でも、文章や画像を新しく作り出すのが得意なのが「生成AI」で、今日使うGeminiもその一つです。

そして先ほどの答え合わせ。生成AIは、たくさんの例から「それっぽいもの」を毎回作り直しているので、同じ指示でも結果は毎回ちがうし、まちがえることもある。AIの答えは「絶対に正しい知識」ではなく「たぶんこうだろう」という予測なのだ、ということを確認しました。だからこそ、出てきたものはそのまま信じきらず、自分で確かめる。AIは人間の力を広げる道具で、使う人間が主役なのだ、という点を、あらためて共有しました。


いよいよメインワーク ─ 「リバーシを作って」「3Dにして」

後半はこの日の目玉、ゲームづくりです。Geminiの「Canvas」という機能をつかいました。「こんなゲームを作って」とお願いすると、その場で実際に動くものを作ってくれる機能です。


まずは全員そろって、共通のお題に挑戦しました。使うプロンプトは、たったの2つです。

1. 「リバーシを作ってください。」─ 平面のリバーシができあがります
2. 「3Dにしてください。」─ なんと、そのリバーシが立体になって現れます

たった一言で盤面が起き上がり、石が立体的に並ぶ。この瞬間の驚きが、今回いちばんお届けしたかったところでした。前回は2次元のゲームを作った方がほとんどでしたが、「AIなら3次元も作れる」と知っていただくことで、表現の視野をぐっと広げていただけたのではないかと思います。


使う前に、大事な話 ─ 著作権と個人情報


自由制作に入る前に、あらためて「使うときに気をつけたいこと」を確認しました。

いちばん大切なルールとして取り上げたのが「著作権」です。AIを使えば、好きなキャラクターにそっくりな絵もかんたんに作れてしまいます。自分で楽しむために保存するのはOK。インターネットやSNSに公開したり、売ったり、たくさんの人に配ったりすると、著作権の侵害にあたる可能性があること。この線引きを、みんなで確認しました。

あわせて、名前・住所・学校名・顔写真といった個人情報はAIに入力しないこと。一度ネットに出た情報は、あとから完全には消せないこと。こわがる必要はなく、「使い方が大事」なのだということを、自由制作の直前にお伝えしました。


自由制作 ─ 自分の好きなゲームを、自分の言葉で

休憩をはさんで、30分間の自由制作です。いつも遊んでいるゲーム、動画サイトで見たゲーム─ ヒントはどこにでもあります。作りたいものを決めて、Canvasにお願いして、実際に動かして遊んで、最後に「自分なりのひと工夫」を1つ加える。この4ステップで進めました。

ここで目立ったのが、前回作った2Dのゲームを、あらためて3Dにしてみようという挑戦です。リバーシで「3Dにして」の手ごたえをつかんだ直後だったこともあり、前回のゴルフゲームを立体にしてみる方、すごろくのマスを3Dで起こしてみる方 ─ 「あのとき作ったゲーム、3Dにできるのでは?」という発想が、あちこちで生まれていました。自分の過去の作品が一段バージョンアップしていく様子は、見ていてとても楽しい時間でした。

もちろん、まったく新しいゲームに向かった方もいます。着せ替えゲームを作る方、認知トレーニングをねらったシューティングゲームを作る方 ─ 遊びとして楽しむものから、誰かの役に立つことを考えたものまで、7名それぞれにまったく違うゲームが並びました。同じ道具を使っても、作りたいものは人の数だけある。生成AIのおもしろさが、そのまま形になった30分だったと思います。

思いどおりに動かず苦戦する場面ももちろんありましたが、「〇〇がおかしいので直して」と伝えれば直してもらえる ─ そのやりとり自体が、AIと付き合っていく練習になっていました。


みんなで見せ合い ─ 遊んでもらう楽しさ

講習の締めくくりは、作ったゲームの見せ合いです。今回も「一人ずつの発表」ではなく、まず近くの2〜3人で見せ合い、そのあとは席を立って自由に見て回るスタイルにしました。

自分の作品を仕上げ続ける方、ほかの参加者が作ったゲームを実際に遊んでみる方 ─ 思い思いの過ごし方が自然に生まれます。「上手に作れなかったけれど、他の人のゲームを遊べて楽しかった」という声もいただきました。自分で作る楽しさと、人の作ったもので遊ぶ楽しさ。その両方があるからこそ、会場にあたたかい空気が生まれるのだと感じた時間でした。

アンケートでは、7名全員から満足度4以上という評価をいただきました。

参加者からは「実際に短時間で完成品ができるので楽しかったです」「AIでできることの視野が大きく広がった」といったお声をいただきました。また「ゲームを上手に作れなかったけど、他の人のゲームを遊べて楽しかったです!!」「分かりやすく教えてくれてありがとうございました。」など、会場の雰囲気が伝わってくる感想も寄せられています。


次回も、お待ちしています

ベーシックコースは、各回が独立した単発の講座です。「気になる回だけ」「都合のつく日だけ」と、お好きなタイミングでお申し込みいただけます。今回ご参加いただけなかった方も、次回からぜひ気軽にご参加ください。

次回(第4回)は11月15日 日曜日 13時00分から15時00分を予定しております。テーマ等は決まり次第、お知らせいたします。 これからも、参加されたみなさんに楽しんでいただける講習を準備しながら、暮らしや仕事の中で、明日からすぐに使える生成AIの活用方法をお届けしていきます。あなたとお会いできるのを楽しみにしています。


未来クライムとは

なりたい自分になる、やりたい仕事をやり続ける、そんな未来を手に入れるためには、険しい山を登るが如く、たくさんの学びや出会い、そして挑戦が必要です。

未来クライムは、そんな「なりたい自分」を目指す方への支援を目的に、出会いと学びの場を提供していきます。

第4期目となる今年度の「未来クライム~PROGRAMMING ACADEMY BIBAI~」では、プログラミングスキルの習得にとどまらず、自分の仕事や日常の課題をAIで解決することを目的とした実践型の内容へとアップデート。「使えるスキルを身につけたい」「仕事につなげたい」という目的意識のある方に向けた場を提供します。

小さな一歩の積み重ねが、大きな成長につながります。仲間とともに学び合いながらプログラミングの世界を一歩ずつ進んでいきましょう!