未来クライム第 4 期 アドバンスコース 第五回レポート
「AI が直接ファイルを書く」─ コピペのない開発体験が始まった夜
2026 年 8 月 5 日(水)19 時、未来クライム第 4 期アドバンスコースの第 5 回を開催しました。
前回までは Git と GitHub を使って「自分のコードを世界に公開する」ところまで進めてきました。
今回から新しいステップに入ります。AI ツール「Claude Code」を導入し、AI に直接ファイルを作成・編集してもらう開発スタイルへの転換です。
セットアップ ─ 全員が Claude Code を使えるようにする
まずは Claude Pro プランのログイン確認から。ブラウザで claude.ai にアクセスし、Pro バッジが表示されていることを全員で確認しました。
前回の講習後に各自で登録を済ませてきてもらっていたため、ここはスムーズに通過しました。
続いて VSCode に Claude Code 拡張機能をインストール。左サイドバーの拡張機能アイコンから「Claude」を検索し、提供元が Anthropic であることを確認してインストール。ログイン認証を経て、チャット画面に「1+1 はいくつですか?」と入力し、回答が返ってくることを確認しました。
全員が無事にセットアップを完了し、AI と対話できる環境が整いました。
自己紹介カード再び ─ 今度は AI が作る
セットアップ確認の次は、すぐにハンズオンへ。デスクトップに空のフォルダを作り、VSCodeで開いて、Claude Code のチャットに「自己紹介カードの Web ページを作ってください」と入力します。
Claude が「ファイルを作成します」と確認を出してくる。ここで「Allow(許可する)」をクリックすると、HTML・CSS・JavaScript の 3 ファイルが一気に生成されました。Live Server で開くと、デザインされた自己紹介カードがブラウザに表示されます。
体験会と第 1 回・第 2 回で時間をかけて手作りしたものが、数分で完成する。受講生がこの体験を通じて感じたのは、「コピペがいらない」ということ。これまではブラウザの AI にコードを生成してもらい、それを VSCode に貼り付けて、エラーが出たらまたコピーして……という往復作業が必要でした。
Claude Code では、AI がプロジェクト内のファイルを直接読み書きするため、その往復がまるごとなくなります。「背景色を変えてください」「アニメーションを追加してください」と続けて指示を出し 、Allow をクリックするたびにファイルが書き換わっていく。指示と結果のループが速く回る感覚を、全員が手を動かしながら体験しました。
課題の棚卸し ─ 「困りごと」からアプリのタネを探す
後半は、これからの開発テーマを見つけるワークに入りました。仕事や日常の中で「面倒だな」「もっとラクにならないかな」と感じていることを、まずは紙やメモに 3〜5 個書き出す時間を設けました。
「何を作ろう」と考えるよりも、「1 日の中でイラッとする瞬間を思い出してみてください」という切り口でアプローチ。すぐに思いつかない場合は、Claude に「困りごとが思いつかないんだけど」と相談すると、仕事の流れ・同僚の愚痴・繰り返し作業など、アイデアの探し方を提案してくれます。
「同僚の愚痴から探すのが一番早い」というアドバイスに笑いが起きる場面もありました。
受講生からはゴミ出しカレンダーの管理、家計簿アプリ(レシート読み取り)、週次の資料配布管理など、さまざまな困りごとが挙がりました。
Claude との壁打ち ─ アイデアを言葉にする
書き出した困りごとの中から一番なんとかしたいものを選び、Claude Code のチャットに相談を投げかけます。
ここで先に、プロジェクト用のフォルダ「my-app」を作成して VSCode で開き直す作業を挟みました。壁打ちの内容を保存するとき、別のフォルダに紛れ込まないようにするためです。
「〇〇の仕事をしていて、△△に困っている。今のやり方はこうで、こういうところが不便。これを解決するアプリを作りたいのだけど、どんなものが考えられますか?」というテンプレートを示しつつ、自分の言葉で書き換えて送信。Claude がアイデアを返してくれたら、「もっとシンプルにできない?」「似たようなことで他のことにも困っているんだけど、一緒に解決できる?」と会話を深めていきます。
印象的だったのは、Claude が他の AI と比べて「こちらの判断を待ってくれる」傾向があること。たとえば、いくつかの方向性を提案したうえで「どの方向で進めますか?」と聞いてくれる。Gemini や ChatGPT が自分の解釈で先に進みがちなのに対し、Claude は選択肢を出して意思決定を委ねてくれる──そんな違いを実感する場面がありました。
やり取りが進むうちに、「じゃあもうこれで作り始めるよ」と Claude が先走って実装を始める受講生もいました。今回のゴールはあくまで方向性の確認まででしたが、勢いがついてしまうのも Claude Code ならではの体験です。
会話の保存 ─ 次回へのバトンを残す
最後に、今日の Claude との会話をファイルとして保存しました。
「今日の会話の内容を『困りごとメモ.md』というファイルに保存してください」と Claude Code に指示し、Allow で許可するだけ。自分が困っていること、Claude と話して出てきたアイデアや方向性がマークダウンファイルとして残ります。
このファイルが、次回以降の企画・開発の出発点になります。
これからの道のり
今回で「ツールを覚えるステップ」が一区切りつきました。体験会で AI に触れ、第 1〜2 回でコードを手書きし、第 3〜4 回で GitHub に送り出して世界に公開し、第 5 回で AI が直接コードを書く環境を手に入れた。
次回からは、今日見つけた困りごとをもとに「自分のためのアプリ」を企画・開発していくステップに入ります。
次回は 2026 年 9 月の第 1 水曜日を予定しています。
ここからは月 1 回ペースの開催です。1 ヶ月の間にも、Claude との壁打ちは自分のペースで続けられます。今日保存した「困りごとメモ.md」を眺めながら、次回までにアイデアを温めておいてください。
未来クライムとは
なりたい自分になる。やりたい仕事を、やり続ける。そんな未来を手に入れるためには、険しい山を登るように、たくさんの学びや出会い、そして挑戦が必要です。
未来クライムは、「なりたい自分」を目指すみなさんを支えるために、出会いと学びの場を届けていきます。
第 4 期目を迎えた今年度の「未来クライム ~PROGRAMMING ACADEMY BIBAI~」でも、美唄市から IT 人材を世に送り出していくために、生成 AI やプログラミングを継続的に学べる場を提供していきます。
小さな一歩の積み重ねが、やがて大きな成長につながります。仲間とともに学び合いながら、生成 AI とプログラミングの世界を、一歩ずつ一緒に進んでいきましょう!
